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食材の話

【連載:お米の話(10)】微生物の力

動物と植物の共通項

動物は、栄養の吸収を主に小腸内の繊毛と呼ばれるヒダで行うが、植物はこの繊毛が根という形で外部に出ていると考えると、生物の進化という点でも納得がいくのではないか。

では、植物の「口」はどこにあるのかというと「気孔」である。気孔は水分を蒸発させて、水に溶けた栄養素を重力に抗い根から吸い上げている。気孔のもう一つの働きは、二酸化炭素の吸収である。炭素は熱量の元になり、また有機物を作り出す素材にもなる。植物でいうと体である食物繊維やセルロースのみならず、実にもなる。

動物なども基本は炭水化物を食べて、消化吸収することで体を維持しエネルギー源としている。
つまり、植物も動物も炭素を取り入れて体を維持していることは同じ構造だということがわかる。共通項が多いことには、改めて「おっ」となるのだ。

動物の腸の中の微生物の働き

肥沃な土1gの中には細菌、放線菌などの微生物が、数十億存在すると言われている。

これに対して、人間の小腸や大腸の中の微生物群は100兆以上におよび総重量は1.5kgから2kg。
一日に食べる食糧は水が1100g、食べ物が1900gと仮定すると、1gの食糧に対して330億以上の微生物が対応しており、免疫機能の供給や消化を助けるなど重要な働きをしていることは容易に推測できる。
パンダが笹の葉しか食べていないのに、栄養として吸収できているのは、消化液だけでは説明が出来ないだろう。

動物などの場合は、微生物の種類は当然土の中のそれとは違うにしても、働きは同じではないかと考えている。消化吸収に、腸内の微生物が役立っているに違いない。

植物と微生物の共生

土には、1gの中に腸内ほどの微生物群はいないが、一作物当たりの根域からすると、総数としては土の方がその数が多いことは確実であろう。

根の場合は、毛細根から糖やアミノ酸などを微生物に与え、微生物は有機物を分解してアンモニアやリン酸を作り根が吸収するという共生関係を築いている。

植物の場合は、根域を発達させる例えばオーキシンという物質が分かっていて、これは資材として販売されている。

できれば避けたい農薬・抗生物質

腸内の場合はどうだろう。繊毛を活性化させる物質はまだ発見されていないと思うが、作物で農薬に該当するのが、飲む抗生物質で、できれば避けたい。植物繊維が6番目の栄養素として加わっていて、食物的に考えると、食物繊維=有機物=炭素であることから、植物繊維は微生物の餌として非常に大切なものであると、個人的には考えている。こちらもそのうちあきらかになっていくだろう。
(数値参照:ウィキペディアなど)

「このBlogは、(株)龍の瞳代表取締役今井隆社長様の著述を引用しており、(株)龍の瞳と発行元より許可を得て掲載しています」

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