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ミツバチの素晴らしさ、そしてスロベニア共和国
わたしの家には何気なく食卓にいつも蜂蜜がある。
機会あってスロベニア人と出逢ったことで、ミツバチの素晴らしさとスロベニアについて知ることができました。
あまり知らなかった世界、なんでも知ることって楽しいですよね。
スロベニア共和国ってどんな国?
スロベニアは、ヨーロッパ中央に位置し、北にアルプス、南にアドリア海、沢山の緑に囲まれた自然豊かなとても美しい国です。
人口は約200万人と小さなこの国は、ヨーロッパ文化や交易の交差路として国際色豊かな国でもあります。
また国土の60%以上は、森林及び国立公園となっており、
持続可能な社会の世界的リーダーとして2016年に「世界緑の日会議(Global Green Destinations Day conference)」で、スロベニアは、世界で初めて国全体が最も持続可能な目的地として選ばれました。
この賞は通常、環境保護に対して積極的な都市に贈られるものなので、国として受賞することは極めて異例なことです。
スロベニアの人はこのことを誇りに思い、これからも自然を保護していこうと強く思っています。
スロベニア人が環境保護について強い思いを抱いているには理由があります。
それは養蜂です。
実はスロベニアは、ヨーロッパ随一と言われる養蜂大国なのです。
スロベニアの養蜂の歴史は、なんと1,000年以上の歴史があり、現在人口約200万人のうち何と1万人以上の養蜂家がいるんですよ!
今の養蜂は、スロベニア人が確立しており、彼が居なければ食卓にはちみつは並ぶことはなかったかもしれません。
World Bee Day(世界蜂の日)
5月20日って何の日だかわかりますか?
そう、タイトル通り世界蜂の日です。このような日があったのにビックリ!
2017年(最近!)に国連総会は、養蜂業が人類の生活に大きく貢献することによる蜂の保護活動の重要性を評価して毎年5月20日を「World Bee Day(世界蜂の日)」に制定する、と満場一致で承認したというのです。
5月20日とは、養蜂が盛んなスロベニアで、近代養蜂技術を開発したアントン・ヤンシャさんの誕生日にちなんで制定したのだそう。
では、アントン・ヤンシャさんってどんな人?
アントン・ヤンシャさんは、アルプス南麓地方出身スロベニア人、画家でしたが蜂の造詣が深かかったことから1770年にハプスブルグ帝国の女帝マリア・テレジアがウィーンの養蜂学校を設立した際に初代養蜂指導者としてマリア・テレジアによって任命され、近代養蜂技術を確立した第一人者で「養蜂の父」とも呼ばれています。
彼は、養蜂技術について2冊の本を出版しており、この本に記載されている技術は今でも養蜂家育成の際に用いられています。
人類にとってのミツバチとは!
ミツバチは、蜂の巣から採れる蜜、かつては蜜蠟として照明に、また蜂蜜としての恵みだけではなく、地球上の植物の受粉の大部分を担っています。
そのため、ミツバチの働きなしには世界の食糧の3割しか育たないと言われています。
かのアインシュタインも「ミツバチが地球上からいなくなったら人間は4年しか生きられない」との言葉を残していると言います。
スロベニアのはちみつとは?
スロベニアの養蜂家たちは、伝統的な製法にのっとって品質の高いはちみつを作ることを大切にしています。
スロベニアの蜂蜜は、水分量が一般的な蜂蜜に比べてとても少なく、とても濃厚な味がします。
また、スロベニアには何と2万2000種もの動植物が生息し、またアルプスやアドリア海といった豊かな地形によって沢山の種類の蜂蜜が取れます。
花のはちみつ、森のはちみつ、アカシア、菩提樹、樅ノ木、栗の花、蕎麦の花などなど、さわやかに甘いものから癖のあるものまで本当にたくさんの種類があります。
スロベニアにとって蜂蜜は本当に大切なもの。
そのため、スロベニアの蜂蜜は国によって保護されており、正規の蜂蜜には“Slovenski med”という表記がされています。
これはスロベニア固有種のミツバチ(Carniolan Honey bee)からスロベニア国内で取れた蜂蜜のみ表記がゆるされており、これ以外のミツバチや、他の国で取れたものでは表記することができなくなっています。
(シャンパンはシャンパーニュ地方のスパークリングワインというのに近いですね!)
今回、ミツバチの働きと貴重な蜂蜜について改めて知り、ミツバチを愛おしく思いました。
機会を見つけて風光明媚な美食の国スロベニアに行って見たい!
(スロベニアの方のご協力を頂いて記事を書きました)
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