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【連載:お米の話(9)】お酒との関係について

龍の瞳焼酎

龍の瞳のお酒のはじまり

最初に(株)龍の瞳が発売したのは、「どぶ酒」でした。ちなみに、「どぶろく」は個人で作るいわば密造酒。「どぶ酒」「濁り酒」はほぼ同じものです。

岐阜県で有名などぶ酒のメーカーである三輪酒造さんにお願いして、どぶ酒を作ってもらったのが、2010年の秋。その後、米焼酎、純米吟醸酒、みりんと酒造りに取り組んできました。

お酒を販売するために酒販小売りの免許を、さらに小売店などに卸せるように酒販卸免許を取得しました。委託製造してもらうのではなく、将来的には自社の酒造を持ちたいと思っています。自分の望むようなお酒を造りたいのです。呑みながら健康になる、心の病も治すという薬膳酒のようなものです。蛇足ですが、42度の龍の瞳米焼酎を造った理由は、マムシやオオスズメバチを漬け込んで、リキュールにしたいと思ったからです。

 

日本酒

日本酒には定義があり、①米を使うこと、②濾すという工程があること、と定められています。ちなみにお酒と呼べるのは、アルコール度数が1%以上のものです。清酒は22%までと決められています。日本酒造組合中央会では、日本酒の種類などについて詳しく紹介しています。

清酒醸造会社は平成27年度で1421社、10年前と比べると316社も廃業しているという、非常に厳しい業界なのです。

お米が貴重な時代を日本人は長らく経験して、現在のように非常に安価な世の中になってきました。お米で作るお酒はとても高価だったと推察できます。お粥を炊いて暖かいところに放置し、空気中に飛んでいる糀菌が入り込み、甘酒ができたとします。そのまま低温に推移すると、酵母菌が働いて糖分を分解し、アルコールができます。このように偶然の産物として「日本酒」が生まれたのだと考えられます。ちなみに、暑い状態でそのまま放置すると、アルコールが酢酸発酵して酢ができます。今井社長も甘酒⇒どぶろく⇒酢と一升瓶の中で偶然に変化する工程を経験したことがあるとのことです。

 

龍の瞳の日本酒誕生

純米大吟醸が(株)龍の瞳にないので作りたいと思っていた矢先に、一般社団法人ミス日本酒との出会いがありました。世界に向けて日本酒を発信したい、という心意気と「龍の瞳」の世界戦略とで気脈が通じたのです。ミス日本酒の理事から紹介された酒造が、佐賀県にある松尾酒造場でした。同酒造場は、2017年全国酒類コンクールで金賞受賞、18年インターナショナル・ワイン・チャレンジなどあまたのコンクールで金賞受賞の実績を持つ酒造でした。

龍の瞳大吟醸のお米は、グローバルGAP(生産工程管理の国際規格)を岐阜県で初めて取得した「龍の瞳」を使用しました。ラベルデザインは、北川一成さんにお願いしたそうで、一見の価値はあると思います。

2016年に純米吟醸酒を製造して、試しに上澄みを呑んでみました。そして瓶を振ってから呑んでみた味と違うことに気が付きました。ほかの酒通にも呑んでもらいましたが、一様に味の違いに驚いていました。上澄みはとてもすっきりとしていて呑みやすいのです。

このことを知り合いの酒造さんに話してみたところ、「そんなことはあり得ない」とのことでした。インターネットで調べてみると、上澄みという概念は、まだほとんど広まっていないようです。

この度製造した龍の瞳大吟醸では、4合瓶で税込み21600円の「上澄み」を100本造りましたが、既に完売状態です。通常の龍の瞳純米大吟醸を現在発売しています。親しくさせて頂いている「たる出版(お酒の専門誌)」の高山会長をはじめ、お酒通などから高い評価を受けています。こちらは1本4合瓶で上代は税込み8640円です。

日本酒は冷から熱燗までと幅広く呑め、温度、種類を選択することでどんな料理にも合わせられます。「並行複発酵」という世界でも珍しい発酵法で造る日本酒は、醸造酒の中で最も高いアルコール度数が出せるのです。日本酒が海外から高く評価されている昨今、私もそこに関われる幸せを感じています。

「このBlogは、(株)龍の瞳代表取締役今井隆社長様の著述を引用しており、(株)龍の瞳と発行元より許可を得て掲載しています」

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