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【知る】ぬか(糠)について学ぶ

糠について

糠について

「ぬか」といえば「ぬか漬け」、「ぬか漬け」といえば身体に良いとか塩分を取り過ぎて良くないとかいろいろな噂があります。そこで、そもそも「ぬか」についての基礎を整理をして学んでみたいと思います。

 

糠とは

「糠」とは、禾穀類(イネ科植物の種子、シリアル)の胚乳を覆っている果皮・種皮・胚芽・糊粉層などの部分を粉にしたもの言います。

言い方を変えると、稲から籾殻を取り除き(お米であれば玄米)、精白する際に出る「表皮(果皮・種皮・糊粉層)」・「胚芽(成長すると芽になる部分)」の粉末を言います。

 

糠の種類

  • 米…精米後の糠を「米糠」と言い、日本では昔からなじみの深いものですね。
  • 大麦…「麦糠」。胚乳を粉(大麦粉)にした後、主に家畜の飼料用として使われています。
  • 小麦…胚乳を粉(小麦粉)にした後の「麩(ふすま)」。従来は家畜用(特に牛用)飼料として使われてきましたが、近年はその豊富な食物繊維や栄養成分から健康食として注目されています。
  • その他(燕麦・ライ麦、はと麦、他)…ケロッグが1994年に発売した食物繊維食品「オールブラン」等で使用されています。

米糠の栄養成分

稲から籾殻をとった玄米、その栄養素の9割以上が米糠に含まれています

米の生命「胚芽」には各種ビタミンやミネラル、フィチン酸、GABAなどが含まれています。また、「表皮(果皮・種皮・糊粉層)」には、腸内の健康に欠かせない食物繊維や植物性脂肪などの成分が豊富に含まれています。

米糠の4大効果

〇豊富な必須ミネラルの摂取

〇生活習慣病の予防・改善効果…ビタミンB群及びGABAの効果

〇老化防止効果…ビタミンE、葉酸の効果

〇便秘解消効果…「表皮」に含まれる不溶性食物繊維の効果

 

<参考:糠の成分>

  • ビタミンB1…エネルギーを創出(疲労回復)
  • ビタミンB2…糖質、脂質、たんぱく質をエネルギーに変える(細胞の新陳代謝、皮膚や粘膜の機能維持や成長)
  • ビタミンB3…ビタミンB1の酵素を補助するのに必要不可欠(脳神経を正常に働かせる)
  • ビタミンB5…血中の善玉コレステロール、ホルモン、免疫抗体などを合成(動脈硬化予防、ストレスを和らげる)
  • ビタミンB6…たんぱく質を体内でエネルギーに変える(皮膚や粘膜の健康維持)
  • ビタミンE…強力な抗酸化作用(免疫力を高め、動脈硬化やがんの予防、皮膚や血管の老化防止)
  • 葉酸…細胞分裂や赤血球をつくりだす(貧血予防)
  • カルシウム、リン、鉄、マグネシウム、カリウム…必須ミネラル
  • フィチン酸…(総コレステロールと中性脂肪の低下、抗酸化作用、解毒作用、尿中のカルシウム濃度の適正化)
  • GABA…脳の機能に支障をきたすアンモニアをグルタミンに変える(ストレス抑止、脳機能の活性化)

米糠のその他の利用方法

米糠は、天然成分なので安心安全な材料。食用の他、様々な使い道がありますので、一例をあげます。

  • 床磨き…糠に含まれる油分で艶が出るだけでなく床面の保護にもなります。以前は学校の床磨きに使ったことを記憶してる人も多いのでは。
  • 埃防止…玄関や外庭、ベランダなどの掃除の際、少し糠を撒いて掃除をすると埃がたちにくい。
  • 美容…米糠石鹸や米糠入浴剤などとして利用可能。保湿に加えてシミ予防に美白効果も期待できます。
  • 肥料…観葉植物や家庭菜園の肥料として利用できます(生米糠は適しません)。

最後に、米糠とのお付き合い

これまで、米糠は良いこと尽くめのように書いてきましたが、もちろん米糠との付き合い方法を間違えると逆効果になることもあります。
では、気づいた点を記載します。

  • 米糠の選別…米糠はいわゆるお米の表皮(果皮・種皮・糊粉層)なので農薬をたくさん吸収している「残留農薬」の危険性があります。そのため、一般食品用販売品なかでもできるだけ減農薬や無農薬栽培の米糠を使うことをお勧めします。
  • 肥料として使用する場合…生の米糠は栄養分が豊富で最高の有機物ですが土にそのまま混ぜると、糖質やタンパク質を餌として土壌微生物が大量発生して発熱やガス害が起きますので気をつけて下さい。

何事もそうですが、使い方、保存方法、摂取量、身体との相性、選別、等にも気をつける必要があります。

とっても身体に良い米糠、上手にお付き合いしたいものですね。