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【連載:お米の話(1)】お米の種類のこと

お米の話

今般、弊社は、お米を知り尽くしている(株)龍の瞳代表取締役今井隆社長(※下記参照)の過去の著述が経験に基ずく深い知見で大変興味深い内容であったことから、このBlog作成に引用させて頂くよう直接お願いをしたところご快諾くださり連載させて頂くこととなりました。皆様に情報を共有したく、隔週で連載しますので是非お楽しみください。

お米の歴史

6億5000万年前、地球には一つの巨大なゴンドワナ大陸があったとされています。それが長い時間をかけて分裂して、現在の地図のような形になったようです。海から陸に植物が上陸したのが5億年前。稲の野生種は、ゴンドワナ大陸ですでに広まっていたと考えられています。

日本には約3000年前、縄文後期に栽培稲が中国などから入ってきたようです。人類の歴史から見ると、稲との付き合いは浅いといえます。長い間に自然交配して、また明治以降は人工交配させて、より良い品種を作り出してきました。

お米の種類

お米には大きく分けてインディカ、ジャポニカ、ジャバニカ、の三種類があります。

  • インディカはアジアなどの熱帯地方で栽培されていて世界では80%以上のシェアを持ちます。インディカの特徴は、長粒種でパサパサです。
  • ジャポニカは、15%弱のシェアで日本、中国、韓国などで栽培されています。ジャポニカの特徴は、短粒種で粘りがあります。
  • ジャバニカは、東南アジアやヨーロッパなどで栽培されていて、5%弱のシェアです。
    ジャバニカの特徴は、前者の中間種で概して大粒です。リゾットやパエリアにはよく合い、日本にはイタリアからカルナローリという名称で輸入されています。

お米の品種

日本に品種としての革命を起こしたのは、コシヒカリです。コシヒカリ登場までは胃袋を満たすことが重要で、収穫量重視でした。
コシヒカリはもはや戦後ではないとされた翌年、1956年に品種登録されています。

量よりも味重視の世相に切り替わり和食から洋食に変化した時期と重なります。
因みに、2016年の品種別の栽培面積は、下記のとおりでコシヒカリが圧倒的なシェアを誇っています。
また、上位10品種で全作付面積の75%を占めています。

品種別作付上位5品種(平成28年産水稲うるち米)
品種 栽培されている面積の割合 主な産地
1 コシヒカリ 36.2% 新潟県、茨城県、栃木県
2 ひとめぼれ 9.6% 宮城県、岩手県、福島県
3 ヒノヒカリ 9.1% 熊本県、大分県、鹿児島県
4 あきたこまち 7.0% 秋田県、岩手県、茨城県
5 ななつぼし 3.5% 北海道

お米戦国時代

最近はお米戦国時代と言われています。長らくお米の新品種間競争がない時代を経て、10年位前から各県で熾烈な新品種同士の争いが始まりました。

日本人のお米離れが進んでいるという状況を踏まえ、より美味しい品種を開発、ブランド化して、消費の拡大や農家所得の確保をしなければ各県の稲作が生き残っていけないという事情があります。

また、温暖化という気象の変化に今までの品種では対応できなくなってきたので、品質の良い新品種の開発という必然性が生じたことも理由です。

北海道の「ゆめぴりか」、山形県の「つや姫」、長崎の「にこまる」に続けと、近年では青森県の「青天の霹靂」、新潟県の「新之助」、福井県の「いちほまれ」などが次々と参入しています。
仕入れ担当の方や消費者の方は、どれを購入したらよいのか戸惑いがあると思います。

新品種は、それぞれコシヒカリを超えようと各県の熱意がお米やパッケージに表現されています。コシヒカリがあまりにも偉大過ぎて、品種改良をする場合に、どうしてもコシヒカリの遺伝子に頼ってしますことは仕方が無いことかも知れません。

新たな取組み

このところ、お米の機能性に注目が集まったり、料理に合うお米の開発が盛んになったりと、新たな取組みも始まっています。機能性で言えば、「はいみのり」という品種は、栄養豊富な胚芽が通常の米と比べて3から4倍も多いですし、糖尿病患者さんには、たんぱく質の少ないLGCソフトという品種も開発されています。赤米・黒米などの有色米も雑穀米の中に入っているのはご存知だと思います。

最後に、龍の瞳は

龍の瞳は、コシヒカリを作っている田んぼから2000年に発見されました。遺伝子専門の会社が6ヶ月もかけて調べた結果、コシヒカリの遺伝子が入っていないのです。

(株)龍の瞳今井社長は、龍の瞳がジャバニカに違いないと信じています。玄米1000粒の重さを「千粒重」と言い、龍の瞳は32gもあります。実は、ジャバニカのカルナローリも32g、因みにコシヒカリは22g程度です。今井社長は、空を飛んでいる龍が種を落としたに違いないと思っています(笑)。

米粒の大きさは、コシヒカリの1.5倍ほどあり、日本で最も大粒な米と言えるでしょう。大粒だからあっさりしていると思われがちですが、なんと味が濃いのです。さらに、香りが良く、甘くて、粘りが強く、噛みごたえがいいです。

東京都目黒区に「スズノブ」という有名なお米屋さんがあり、お米の特性を食味チャートにされています。その中で、龍の瞳は、もっちりで丁度よい硬さという評価でした。

※株式会社龍の瞳の今井隆社長は、お米では今や飛びぬけた美味しさで世間を席巻している水稲の新品種「龍の瞳」の発見者であり、研究、栽培、販売を精力的に進めている。農林水産省出身。「龍の瞳」は、2000年に発見後、2005年には全国米・食味分析鑑定コンクールで特別優秀賞を受賞、その後4年連続で金賞受賞。2013年大手航空会社国際線ファーストクラス機内食に採用、2015年yahoo厳選米100選で第一位に、2017年3月には貴重な国際資格である農業生産管理認証「グローバルGAP」を取得、いまや世界に通用する基盤が整うまでに至っています。

「このBlogは、(株)龍の瞳代表取締役今井隆社長様の著述を引用しており、(株)龍の瞳と発行元より許可を得て掲載しています」