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【知る】写真の7種の基本構図について

はじめに

 私は、これまで自由気ままに何も考えず感性のみで写真を撮ってきましたが、この度、専門家の皆さまに構図について教えて頂き、せっかくなので写真撮影の基礎となる基本構図をブログに纏めて記録しました。

その後、構図の基本を知って被写体を見ると、如何に撮影しようかと写真撮影がより楽しくなりました。これからの私の写真はちょっと違うぞ!との意気込みです。

読者の皆さんも関心があれば、是非参考にしてください。
なお、お料理教室やプロフィール写真等でプロのカメラマンが必要でしたら、弊社にお問合せ下さい。

本題

写真テクの基本として重要なのが、構図
構図とは、絵画・写真などで仕上がりの効果を配慮した画面の構成。
コンポジションとも言います。

構図の基本をおさえることは、被写体を画面の中で如何により効果的に魅力的に見えるようにするか、自分なりにどういう画面の構成に収めるかを予め知っておくことです。
今回は、構図をちょっと勉強して表現の幅を広げることが出来ればと思います。

では、始めます。
構図には基本のパターンや考え方がいくつかありますが、
今回は、代表的な7つの構図を例とともに簡単に紹介していきます。

もくじ

  1. 三分割法構図
  2. 日の丸構図
  3. 三角構図
  4. 放射構図
  5. 対角線構図
  6. 対称構図(シンメトリー構図)
  7. 額縁構図

1 三分割法構図

三分割法構図は、基本中の基本といわれている構図です。
画面を縦横それぞれを均等に三分割、全体で九分割し、その線や線の交わる点に合わせて写真の出来上がりを考えてすっきり見せる、最も基本的な構図が三分割法構図です。

水平線や地平線など分割された線や、被写体や構造物等の真ん中を目安に三分割で配置することで、安定した写真となります。空や海、山や川、湖や砂浜等自然を三分割法で大きくとれば、より開放感のあるすっきりした写真となります。
写真上達法などで最も一般的に紹介されるのがこの構図です。

三分割法は、厳密に線に合わせる必要はなく、おおよそのイメージでOKです。
まあ、一般的に海や空や地平線、タワーなどを撮影した時、自然と頭の中で三分割して配置して出来た写真の構図に満足した経験がありますよね。

しかし、今後、この三分割法の構図を重視してより良い写真を撮ろうとする場合、三分割は意外とむずかしいので、カメラのガイドを使うと便利です。

〇ガイドライン:縦横それぞれ3分割された線

〔特徴〕

  • 基本中の基本の構図
  • 収まりが良く、安定した写真となる
  • それっぽく見える

三分割構図の例

大体でいいので参考にすることで画面の収まりが良くなります

右上の余白部分が効果的で、安定感がありすっきりした感じですね。

2 日の丸構図

日の丸構図は、フォーカスしたい被写体を真ん中に置いてダイナミックにクローズアップさせる方法です。人物のポートレートの撮影に向いています。
テクニックとしては、中心に被写体を持ってきて周りをぼかしたり、周りに目立たない飾りを置いてクローズアップさせるといいでしょう。

ただし、簡単なようですが、フォーカスしたい被写体が中途半端な表現では安定感が損なわれた写真となったり、また、静の単調な印象ともなるので飽きられる対象となることもあり、意外と難しいかもしれません。
背景のボケ具合を調整することにより、被写体の魅力の引き出し方を変えたり、三分割法構図を取り入れる等工夫をすることにより、より魅力的な写真を撮ることが出来るでしょう。

〇ガイドライン:中心にフォーカス

〔特徴〕

  • 簡単
  • 安定感があるけど単調で飽きられることも
  • 背景のボケ具合や三分割法構図を取り入れる等工夫をすることも

日の丸構図の例

日の丸構図には、シンプルなので伝えたいことが明確という利点があります。
中心にフォーカスすると、お料理が際立って新鮮でおいしそうに見えますね。

3 三角構図

三角構図は、底辺が広い三角形を意識して構成する構図です。
また、高さや奥行きを表現するための構図としてよく用いられます。
高さのある高い建物を表現したい場合は上のほうが小さくなることで高さを強調、奥行きのある並木道等を表現したい場合は奥のほうが小さくなることで奥行きを強調、とすることで、落ち着いた雰囲気と安定した構図となります。

〇ガイドライン:三角形(底辺に対して垂直)

〔特徴〕

  • 安心感、落ち着いた雰囲気、安定した構図
  • 高さや奥行きを強調できる

三角構図の例

メタセコイア並木滋賀県高島市のメタセコイヤ並木道、どこまでも続くような奥行きがあります。落ち着いた安心感のある構図が表現できてると思いますので、春夏秋冬の美しさも想像できるのではないでしょうか?

4 放射線構図

放射線構図は、写真の画面内の1点から、複数の線が放射状に広がって伸びていくのが特徴です。逆をいえば、「収束点」へ向かって奥行きを出す構図。動きを表現でき伸びやかさもある、撮り鉄の皆さんが良く使う構図です。

放射線構図では、放射線に広がった先端を写真のカドにあわせることで収まりがよくなります。そして安定感が生まれ見栄えが良くなります。

左右非対称の構図を使うと、広がりや開放感や奥行き、放射線状に沿った動きとかスピード感、迫力を画面上で表現できるんです。

〇ガイドライン:収束点を作り、広がった先を写真の角にあわせる

〔特徴〕

  • 動きとスピード感および伸びやかさを表現できる
  • 安定感がある

放射線構図の例


これはホームでの撮影ですが、走っている電車を放射線構図で撮影すると動きやスピード感を表現できます。
放射線の先端を角にあわせることにより安定した構図となり、奥行きと伸びやかさが表現されています。

5 対角線構図(レイルマン比率)

対角線構図は、画面の対角線上、隅と隅を結んだ斜めの線に合わせた構図です。
斜めになっている線を探す他、配置ではなくカメラを傾ける方法もあります。奥行きを演出するときにも向いています。

対角線構図は、斜めに分割した線の上に被写体を置いて、躍動感を出したりする事ができます。鉄道や線路など直線的な被写体は、対角線構図で撮影される事が多いです。

〇ガイドライン:対角線上

〔特徴〕

  • 動きや奥行きを表現
  • 視線誘導がしやすい

対角線構図の例

対角線はかなり急な角度なので、狙って画面を作っていく必要があります。
奥行きがあると同時に、左から右下へと斜めに横切ることで自然と視線が動きます。

6 対称構図(シンメトリー構図)

対称構図(シンメトリー構図)は、左右/上下対象になるように被写体を配置する構図。
落ち着いた綺麗な雰囲気に加え芸術的な雰囲気もあります。

まるで間違い探しが始まるような構図となります。
左右対称にしつつ上下反対にするなどの方法もあります。
写真には、時折湖面に山が映り込み、上下対称の写真となり我ながら美しさを感じることがあります。
しかし一方で、しっかりと左右/上下対称となっていないといびつな写真になりやすいためテクニックも必要です。

〇ガイドライン:左右/上下対象

〔特徴〕

  • 落ち着き、美しさ
  • 芸術的な雰囲気
  • 左右/上下が非対称だといびつな写真になることも

対象構図の例

ホテルビュッフェの画像ですが、これはまさに落ち着き、美しさ、芸術の雰囲気を醸し出しています。
荘厳さを出すのに向いてる構図だと思います。

湖面が鏡のようだったので、珍しく完全に近いシンメトリックな写真が撮れました。
水面反射を使った対称構図です。わりと使いやすい構図です。

7 額縁構図

額縁構図は、フォーカスしたい被写体をまるで額縁で周りを囲むように撮る構図です。

窓や枠など何かで切り取られた空間を撮影する構図で、額縁効果によりフォーカスしたいメインの被写体が落ち着いた雰囲気で絵画的に仕上がることが特徴です。
また、周りを暗い色とすると中心の被写体が際立ちプロっぽく思い出を残す効果があるとして、素人の私の写真も意外に多くこの構図を多用していました。

〇ガイドライン:メインの左右上下を囲む

〔特徴〕

  • フォーカスしたい被写体を目立たせることが出来る
  • 絵画的で落ち着いた雰囲気
  • 人工物と自然の対比も比較的なじみやすい

額縁構図の例

ホテルの部屋の窓を額縁として新緑のみずみずしさを強調しました。
普通に窓枠を入れないで緑を撮影するよりも主題がハッキリしますよね。
ただし、灯りは消すべきだった、、、

門の先に砂漠が現れて感動して撮った一枚。
人工物と自然の対比などの組み合わせでも比較的馴染みやすい構図です。

おわりに

以上、基本の7つの構図についてでした。
基本構図は、ネットで検索して頂ければわかるとおり、この他にも二分割法、ローアングル、ハイアングル、等多々あります。

ですが、今回ご提示した7つでも参考にすると十分便利ですし、これだけの基本を知っておけば自分なりの応用でもっと素晴らしい写真が撮れるでしょう。参考になったと喜んでいただけることを期待しています。

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