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植物性プロテインを考える

ベジタリアン ヴィーガン

プロテインと言えば、昔ながらの知識では「肉、魚、牛乳、卵、大豆、他」が必須。

少し前の世代まで特に子供の頃から動物系タンパク質が身体を丈夫にして筋肉をつけると学び、
牛乳を飲んで肉を食べるよう指導されてきました。

しかし、近年は動物性タンパク質が必須とは言えない研究結果がでています。

 

それが頷けるのも、トップアスリートにとって、最も重要なプロテイン。

世界で活躍するトップアスリートにもヴィーガンやベジタリアンなどプラントベースを実践している事実があります。

では、なぜトップアスリートがプラントベースを実践するようになったのでしょうか?

 

 

  • 動物性の食べ物はタンパク質の過剰摂取になりやすく、動物性タンパク質が飽和脂肪やコレステロールを多く含むことから、動脈硬化や炎症を促す可能性があること。
  • 植物性タンパク質は炎症を抑える効果があるものがあり、様々な病気の予防、怪我の治癒に効果的であること。
  • 地球環境に優しいこと。

 

プラントベースを実践する代表的なトップアスリート

アスリート

  • Venus Williams(テニス)妹と共にパワーテニスの申し子とも。
     自己免疫疾患に苦しめられた経験から、ヴィーガンになることを決断。筋肉疲労や筋肉痛の回復が早くなったという。
  • Lionel Messi(サッカー)サッカー界の最高峰メッシ
     怪我に悩まされる現状を打破するため、リカバリースピードの速いプラントベースを積極的に導入。
  • Tom Brandy(アメフト)21世紀NFLを代表する選手の一人
     原動力はヴィーガンフードといい、果物やグルテンやジャガイモも食べないという。
  • Scott Jurek(ウルトラマラソン)伝説のウルトラランナー、全長3522㎞を46日8時間7分で走破する世界新記録を樹立。
     大学時代以降、徐々にヴィーガンに。必要な脂質や炭水化物をサプリに頼ることなく効率的に摂取している。
  • Jake Shields(格闘家)
     生れながらにベジタリアンとして育てられた総合格闘家。

 

 ベジタリアンやヴィーガンのバイブル「China Study」の著者コリン・キャンベル博士のメッセージから

われわれの食べ物のチョイスがわれわれの健康度を決めます。
SAD(Standard American Dietの略で標準的なアメリカの食事)を構成する食べ物は、われわれの健康に最も悪影響を与えています。SADは、この食事がアメリカ人の健康はもちろんこと、SADを取り入れている世界の多くの国の人々の健康までも蝕んできたという、悲しい現実にふさわしい表現なのです。

栄養はwholistic(全体主義)でなければならない。多くの病気を制御するには、数えきれない栄養素とメカニズムが体内で協働しているからです。

なかでも、植物性食品は、全ての栄養素(ビタミンB12とD以外)を体にとって最も健康的な割合で含んでいます。

そのため、色々な種類の植物性食品をバランスよく、加工や精製をせずホールフードで食べることで、健康のために最適かつ必要な炭水化物、たんぱく質、脂質をすべて接取できます。

 

最後に

わたし自身は、お肉もデザートも大好きで食べますし、ベジタリアンを絶対的にお勧めするものではありません。

ただ、そもそも人間の身体は毎日食べている食事からつくられており、健康はこの食事が影響しています。

すなわち、不健康な食品を食べても直ぐに病気にならなくとも、一定期間食べているうちに大変な結果をもたらしうる、ということでもあります。

自身の健康のためにも、自然環境や文化の維持のためにも、バランスをよく考え地元の伝統食材や酒蔵や発酵食品など丹精込めた手造りの商品を、多くの人が少しでも意識してほしいと思っています。

なお、この記事は、veggy vol.76を参考文献として一部引用をさせていただいています。

 

「プラントベース ホールフード 食生活スタートガイド」がお勧め

アメリカで開催される「PBNHC国際プラントベース栄養医学会」(薬を使わずPBWFで病気を治そうという医療関係者の集まりを主宰するアメリカの非営利団体「ザ・プラントリシャン・プロジェクト」が制作・提供している「プラントベースホールフード食生活スタートガイド」の日本語版です。

ガイドブックの著者は、理学修士・管理栄養士 Kayli Dice,MS,RD ザ・プラントリシャン・プロジェクト Susan Benigas。
日本語版翻訳と監修は、鈴木形成外科の鈴木晴恵医師。

このガイドブックは、京都市東山区に所在する鈴木形成外科とCHOICEのウエブサイトURL(https://hs-choice.com/)からPDFでから無料でダウンロードすることも可能、以下ECサイトから購入することも可能です(A4サイズ、全39頁)。

「プラントベースホールフード 食生活ガイドブック」を監修・翻訳した鈴木晴恵先生の記事がveggy vol.76に6ページにわたり掲載されています。

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