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スロベニアのミツバチとのお付き合い!
スロベニアにとってミツバチはとても重要なもの、今回はもう少し詳しくお話ししたいと思います
スロベニアにとって蜂蜜は食べ物以上の存在!
スロベニアの養蜂家の仕事は、単に蜂蜜を作るだけではありません。
ミツバチの保護も大切な仕事の一つです。
スロベニアの養蜂家たちは、ミツバチがこの世界で如何に大切な役割を担っているかを知ってもらい、また世界の環境を守るためにもミツバチを保護することは非常に大切ということを知ってもらうため、積極的に活動を行っています。
また、様々な取り組みやプロモーションを通じて、世界中で今ミツバチの数が減り続けており危機的な状況になりつつあることを世界に知ってもらおうとしています。
同時に養蜂技術の革新と伝統の継承を次世代に伝えようと日々努力しています。
蜂蜜は健康維持にとっても効果的!
蜂蜜は美容にとってもいいことは有名ですよね!
スロベニアのスパ(温泉などの保養地)では健康増進の一部として必要不可欠なものとして使われています。
例えば、蜂蜜風呂!やマッサージオイルに蜂蜜を使ったり、アピセラピーというミツバチ自体を使った療法などがあります。アピセラピーでは、医療としてプロポリスやローヤルゼリーや蜂蜜といった、ミツバチ自体を使用して病気の予防や治療を行います。
このアピセラピーは実は日本を含め様々な国で行われていますが、スロベニアのアピセラピーの面白いところはビーハイブハウスという養蜂箱でできた家で受けることができる点です。
それは、ハチの巣の中の空気は呼吸器にとても良い効果を与えハチの羽音はリラックス効果があるといわれているからです。最近では、このビーハイブハウスで蜂蜜を使ったマッサージや、温かい蜜ろうを使ったスキンケアなどを提供しているところもあります。
さすが養蜂大国のスロベニアですよね!
蜂蜜の取れる花を植えることで自然の保護につながります!
昔の人は、自然から取ったものはいつか自然に返さないといけないことを知っていました。
そうすることで、自然のバランスが保たれポジティブなエネルギーで満たされるのです。
私たちすべての人々は、今ある自然を保護するために積極的に行動する必要があります。
具体的に何ができると思いますか?それは意外に簡単で、花や果物の生る木を植えることです。
ミツバチやほかの花粉媒体生物にとって、花の蜜や花粉は生きる上で必要不可欠なものです。
彼らが花の蜜を吸い、また花は受粉を助けてもらうことで木は果実を実らせることができます。
つまり、私たちも養蜂植物を植えた、その見返りとして秋から次の春にかけて果物を食べることができるのです。
こうやって自然はつながっていくんですね。
スロベニアはミツバチの楽園!
もしいつもと違う休暇を楽しみたいと思っているなら、とっておきのところがあります。
それはビーランド!
蜂の巣の形をした家の中には、ミツバチの巣箱が組み込まれており、ミツバチの働きを見たり、リラックス効果のある羽音の中で過ごすことができるとてもユニークな宿泊施設。外にはプールもあり、またプライベートのサウナやジャグジーも完備されているので、一年中楽しむことができます。
ぜひ訪れてみてください!
ビーランド
色とりどりのビーハイブハウス
スロベニアの田舎や牧草地を訪れると、道路沿いから様々な形の養蜂箱に出会うことができます。
スロベニアの養蜂箱(ビーハイブ)はよくあるものと異なって、養蜂箱の表側のパネルは色々なペイントがされていてとてもカラフルになっています。
これには理由があってミツバチが自分の巣箱に迷わず戻りやすくするのと、養蜂家もそれぞれの巣箱の状態を覚えやすくなるのに役立っています。
ちなみに、ミツバチがもし他の巣箱に入ってしまうと、他のミツバチから攻撃されてしまうこともあるので、ちゃんと自分の家に帰らないといけないのです。(人間と同じです)
この養蜂箱のパネルはスロベニア独特のスタイルのため、その珍しさから観光名所としても注目を浴びています。
スロベニアを訪れた際は、ぜひ見てみてください!
スロベニアの養蜂アカデミーについて
養蜂家の第一人者であるスロベニア人、アントン・ヤンシャの誕生日にちなんで、2017年の国連で5/20は世界蜂の日に制定されました。
これによって、スロベニアの養蜂のレベルの高さに対する評価とスロベニア人が持つ優れた養蜂の知識への関心が急速に高まりました。
これを受けて2018年にスロベニア政府は養蜂アカデミーを設立しました。
このアカデミーの目的は、国際舞台における養蜂技術の向上及び、スロベニアの養蜂、生物多様性及び観光を通じて、雇用機会の改善とミツバチ及び受粉システムの重要性を広く知ってもらうというところにあります。
スロベニアの国全体が最も持続可能な目的地(Green Destinations)として選ばれたのも納得ですね!
この養蜂学校は養蜂家インストラクター含め養蜂に興味のあるすべての人(外国人も!)にトレーニングを提供するだけでなく、発展途上国の支援の一環としてバングラディッシュに養蜂技術を提供しています。
これで、スロベニアにとっていかに養蜂が大切かお分かりいただけたと思います。
そうです、スロベニアにとって、ミツバチ、蜂蜜はとってもとっても大切なものなのです。
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